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本の紹介


2002/10/09 作成

玉井 収介(たまい・しゅうすけ)著
自閉症
新書版/186pp./本体563円/講談社現代新書 697

 自閉症について、ちゃんとした/よくまとまった/入門書としてはほとんど唯一のもの。
 「自閉症」を引きこもりや緘黙と同じ種類のものと勘違いしている自称「専門家」が多いなか、最初に「“自閉症”は関係を避けているのではなく、関係を“持てない”(正確には、生得的・直感的なものとしては持たずに生まれてきた)子どもなのだ」ということを最初にはっきりと述べている本書はとても貴重である。

 しかも、本書は「自閉症」という概念が成立した過程をカナーやアスペルガーにまで遡って詳しく述べ、同時に日本の行政において「自閉症」がどのようなものであると考えられているかまでを詳細かつ簡潔に述べている。その意味で、本書は「自閉症」の入門書としてはもっとも適したものといえよう。

 また、「自閉症児の特徴を、対応する実際の症例を豊富に示すことで説明している」ことで、本書はとてもわかりやすくなっている。しかもその例は煩瑣になることなく、全体としては簡潔にまとまっている印象を与える。

 ややこしいことは言わない。内容の割に安い本だし、入手もしやすい。さっさと本屋へ行って買え。

 (Mr.Moto)

榊原 洋一(さかきばら・よういち)著
「多動性障害」児  「落ちつきのない子」は病気か?
新書版/199pp./本体700円/講談社+α新書 697


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